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ドコモショップがサテライト店舗を出店する2つの理由❘フォスターリンク株式会社

皆さん、こんにちは

フォスターリンク株式会社の代表取締役の小椋賢司でございます。

今回はドコモショップが現在展開を進めている「サテライト店舗」について解説させて頂きます。

ドコモショップが展開するサテライト店舗とは

ドコモショップが展開するサテライト店舗とは大型ショッピングモール内へのテナント出店や駅前、商店街等へ約半年間(約3ヵ月~6ヵ月程度)を目安に販売特化型の小型店舗を差します。サテライト店舗のメリットとして低投資で販売拠点を拡大できるメリットがあり、集客不振等により撤退へのリスクも最小限に抑える事が可能となります。

上記のように低投資で事業拡大を見込む事が出来るメリットを基にNTTドコモはサテライト店舗を拡大する方針に舵を切られたと考えられます。

ドコモショップがサテライト店舗を出店する2つの理由

現在ドコモショップがサテライト店舗を進めている理由として携帯ショップにおける「事業拡大戦略マトリクス」をご紹介させて頂きます。 携帯ショップの事業拡大において「既存店舗売上アップ」「新規店舗展開戦略」の2つの戦略がございます。

携帯ショップにおける事業拡大戦略マトリクス

1つ目が「客数」又は「購買単価」を向上させ、事業拡大を行う「既存店売上アップ戦略」と2つ目が「違うエリアにて既存展開を展開」又は「同エリア内にて他業態の展開」を向上させ事業拡大を目指す「新規店舗展開戦略」がございます。

今回ドコモショップが展開するサテライト店舗は新規店舗展開戦略の「違うエリアにて既存店舗を展開」で事業拡大を目指す手法に当てはまります。

①サテライト店舗の最適な商圏エリア選定方法

サテライト店舗の展開により既存店とは異なる商圏への販路拡大が可能となり、新規客数を増やす狙いとなっております。

そんな中、「サテライト店舗をどこに出店するのか」がとりわけ重要となります。一般的にドコモショップの商圏エリアは駅前店舗の場合、商圏範囲約500~1000m、郊外店舗の場合はドライブタイム約15分となります。その為、既存店の商圏外のエリアに出店する事が最適となる一方、既存店と距離が離れすぎてしまう場合はサテライト店舗の人材確保が困難になります。

既存店とサテライト店舗の距離が離れ、人材確保が難しい場合は人材派遣を外部に委託し店舗展開を行っていく事がおすすめとなります。

また、出店エリアにおける商圏人口や競合店舗数等も加味する必要があります。

商圏人口(又は他社キャリアユーザー人口)÷競合店(ショップ数)が比較的多いエリアに出店していく事でより多くの新規客獲得に繋がります。

サテライト店舗出店における商圏選定方法

例えば、商圏内における他社キャリアユーザー数が5万人のエリアで競合店舗数が20店舗のAエリアと商圏内における他社キャリアユーザー数が3万人のエリアで競合店舗数が10店舗のBエリアを比較すると、商圏内における他社ユーザー数ではAエリアの方が多いが、競合店を加味するとBエリアの方が他社キャリアユーザー数を取り込む可能性が大きい事が分かります。 上記の図のように他社キャリアユーザー数だけでなく、競合店舗数を加味した上で出店エリアを選定する事が重要となります。

②サテライト店舗の出店施設選定のポイント

出店商圏エリアの候補を出した後、実際に出店する施設を選定する場合に重要となる考え方を解説させて頂きます。サテライト店舗型の携帯ショップ業態をユーザー目線で考えた場合、目的来店性が低い業態と位置すると考えられます。

ここでは分かりやすく「機会来店」の事を「目的来店性が低い」とする

※目的来店性(機会来店)とは、事前に「その店に行こう」と目的や動機を持った上で来店すること。過去の来店経験や口コミきっかけの初訪問などで、その店を目指してわざわざ来店するものが該当する。その店の名前や場所を知っていることがほとんどである。

目的来店性が低いサテライト店舗では出店する施設の集客力が非常に重要な要素となる。その為、出店するショッピングモールや駅等が十分に人の集まる施設かどうかを見極める必要があります。サテライト店舗では普段販売店舗に来店されないユーザーへスマホの販売案内を行う狙いがあります。その為、サテライト店舗では出店する施設の集客力を考慮しながら選定する事が重要となります。

また、出店施設の選定と同時に施設内(駅ナカ等)のどの立地に店舗を展開するかも大事なポイントになります。出店するサテライト店舗の前面通行量がどの程度見込まれるかを検討した上で選定を行っていく必要があります。 このように施設の選定のみならず施設内(駅ナカ等)の出店場所の前面通行量も重要な要素となります。